WordPressのエディタがブロックエディタに進化したのが2018年12月でしたので、早3年以上が経過しました。
ブロックエディタの機能を拡張し、さらに使いやすくするプラグイン「Snow Monkey Editor」をご紹介します。コーポレートサイトにブログ機能をつけているような「会社サイトの情報とブログ記事を更新」しているウェブサイトには非常に使いやすいプラグインだと感じました。
目次
どのテーマでも利用できるブロックエディタ拡張プラグイン
Snow Monkey Editorはブロックエディタの機能をより拡張するためプラグインです。プラグインのため、ブロックエディタを利用できる状態であれば基本的に全てのテーマに対応しています。
プラグイン作者はモンキーレンチの北島さんで、フォームプラグインのMW WP Formやブロックエディタ対応のテーマSnow Monkeyの開発者です。
「利用しているテーマでは限界がある。だけどブロックエディタを拡張したい」
という場合に最適なプラグインだと感じました。また、各ブロックの機能拡張ができるため、コーポレートサイト用ウェブサイトとして利用しつつ、コラム等のブログ記事等のコンテンツをしっかりと作っていきたい、という場合にも利用価値があります。
具体的に何ができるのか見ていきましょう。
書式、段落・リストブロックに対して装飾が可能
- ブログ記事を書いていて、一部分の文字だけ大きくしたい・色をつけたい
- 段落ブロック全体を他の段落ブロックより際立たせたい
- 普通のリストだと味気ないので、引き立ったリストにしたい
ブログ記事を書いていて、このような要望が上がると思います。Snow Monkey Editorでは、段落内の一部分の文言に対してフォントサイズを大きくする、色を変更する、背景色をつける、マーカーを引くといった書式設定が可能です。
一方、段落ブロックやリストブロック等、ブロックに対しての機能拡張も充実しています。
段落ブロックはアラート系や付箋等、7種類を用意。
リストブロックは矢印、チェック、序列リスト等、6種類を用意。
これだけ揃っていると、一通りの装飾系は問題なさそうですね。記事コンテンツ作成において、よりわかりやすい装飾を加えた記事が作成できます。
表示サイズによってブロックを表示/非表示する機能
ページ作りでたまに発生するのが、デバイスサイズによって別のコンテンツを表示させたいという場合。例えば、デスクトップとタブレットでは横長の画像を表示したいけど、モバイルでは縦長の画像を表示したいというケースです。
今までは事前にCSSを定義したり、定義済みCSSを該当ブロックにCSSクラスを追加する、といったような使い方などが一般的でした。一方Snow Monkey Editorでは、デバイスサイズによって表示/非表示の設定をブロックエディタから制御できます。これは嬉しい!
段落ブロック以外にも、画像ブロック、リストブロック、引用ブロック等、基本のブロックには対応しているようでした。しかし、カスタムHTMLブロックには機能が表示されなかったため、対応しているブロックとそうではないブロックがあるようです。
スクロールアニメーション、ユーザー権限による非表示、公開非公開設定……その他も多くの機能
紹介しきれませんが、他にもたくさんの機能があります。
■スクロールアニメーション
5種類のアニメーションから選択でき、数値による遅延や所要時間の設定が可能。
■ユーザー権限グループ毎の非表示
様々な権限において非表示に設定できます。もちろん組み合わせOK。
- 非ログインだけ非表示
- 管理者だけ非表示
- 編集者だけ非表示
- 投稿者だけ非表示
- 寄稿者だけ非表示
- 購読者だけ非表示
■公開・公開終了設定
設定した日時に公開にする、または非公開にする機能です。これは特定のブロックだけが対象となるため、キャンペーン等に使えます。
■編集ロック
特定の権限において、編集できないようにブロック自体をロックします。クライアントに納品したウェブサイトで特定の権限のみに編集させないようにする、といった使い方が想定されます。
- 編集者のときロック
- 投稿者のときロック
- 寄稿者のときロック
定期的なコンテンツ作成を前提としたコーポレートサイトにおすすめ
ブログがメインとなるWordPressの場合、例えばSWELLといったブログに最適なテーマを選定することが多いと思います。
一方、コーポレートサイトの場合はオリジナルテーマ作成を除いて、イメージや性能を満たすテーマ選定が優先されることが多いと思います。ブログに最適なテーマによくあるようなブロックエディタの機能拡張はテーマに備わっていない・満たされない場合もあります。
その場合は、Snow Monkey Editorのようなブロックエディタの機能拡張のためのプラグインを導入するとより良いコンテンツ作成につながるかと思います。
加えて、上記の「表示サイズによってブロックを表示/非表示」する機能や、「編集ロック」といった機能はコーポレートサイト制作にもあると嬉しい機能です。
「自社コーポレートサイトのブログ部分の見た目部分をブロックエディタから簡単にできるようにしたい」というような要望にはぴったりなプラグインだと思いますし、WordPress 5.9から始まったフルサイト編集(FSE: Full Site Editing)機能にも合っていると言えます。
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