2022/04/15 追記: WebP画像を生成することでストレージを逼迫するというフィードバックがあり、追加調査やアプローチの再評価が必要という記事が公開されました。
WordPressコアの開発を進めるチームが、次期メジャーバージョンのWordPress6.0においてWebP画像をデフォルトで設定されるように目標としていると発表しました。
変更点はWebP生成と反映の2つ
現時点では目標としているというアナウンスなので、確定ではありません。ただ、WebP画像の高圧縮率という利点を考えると、WebP画像がより多く使われていることになるとして積極的に対応していく可能性が高いと考えられます。
現時点での変更予定として以下の2点です。
- 新しくJPEG画像をアップロードする際に、生成する既存のフォーマットに加えてWebP画像が生成されるようになる
- 生成されたWebP画像はサイト内にデフォルトで反映されるようになる
よって、画像をアップロードすると自動的にWebPが生成&反映してくれるため、ユーザー側がWebPを意識することはなさそうです。これはラクでいいですね。
WebP画像はすでにサポートされている
WordPress 5.8からWebP画像はサポートされており、自分でアップロードすることで利用可能になっています。
例えばPhotoShopではWebPサポートがされており、WebP画像の読み込み、書き出しが可能です。しかし、実務でWebP画像をウェブにアップロードして、コンテンツで読み込むように設定しているというのはまだまだ現場では少ないと感じています。
JPEGに比べてWebPは2-3割程度軽くなる
WebPはGoogleが開発元の新しい画像フォーマットです。従来のJpeg画像に比べると2〜3割程小さくなるというデータがあります。
We observed that the average WebP file size is 25%-34% smaller compared to JPEG file size at equivalent SSIM index.
https://developers.google.com/speed/webp/docs/webp_study
試しにJPEGとWebP画像を並べて比較してみます。左がWebPで右がJPEG。JPEGの画像サイズは511KBですが、WebPは251KBまで落ちているため半分以上のサイズです。ちなみにこの画像自体もWebPです。
また、透過画像にも対応しているため、透過画像をpng画像で出力していたというケースにおいてもWebP画像が使えるメリットがあります。
Can I useで見てみると、現在ではほとんどの主要ブラウザで利用できるようになりました。iOSは14からなので、そこくらいですかね。とはいえ、iOS14のリリースは2020年9月16日だったのでかなり経過しています。未対応ブラウザではJPGを表示させるようにすれば問題有りません。
WordPress 6.0はいつリリースされるのか?
WordPress 6.0のリリーススケジュールでは、2022年5月24日と予定されていますが、WordPress 5.9では年末年始を挟んだことも有り1ヶ月遅れたので、今回も後ろ倒しになる可能性もあります。
WebPがデフォルトで使えるようになると大きなメリットとなります。一方、既にアップロード済みの画像については自動で変換はされないはずです。
その場合はメディアにアップロード済みの画像をWebPに変換してくれるプラグインがあるため、こういったもので既存画像についても対応することが可能です。
WordPress 6.0のWebP画像のデフォルト対応、楽しみに待ちたいと思います。
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