今はほぼなくなってきたんですが、たまに見つけます。
トップページにアクセスすると
「入り口はこちら」
というリンクだけのようなトップページのホームページ。
もったいないなあ…と思う反面、必要なホームページもあるということもあるので、ちょっとまとめました。
Enterページは通常のホームページには必要ない
普通何かを検索していて引っ掛かったホームページに入ったら「入り口はこちら」と書いてありクリックしたらやっと情報に辿りつけたら、正直最初の入り口のページは要りません。
大抵そういう場合はトップページが無意味な入り口ページに使われていて( http://◯◯.jp )、実際のトップページやメインのページは http://◯◯.jp/main.html や、 http://◯◯.jp/toppage.html といった構造になっているケースが多いです。
これはとてももったいない。SEOという言葉を聞いたことがあればわかると思うんですが、サイトのトップであるURLには何も情報がないと判断されてしまうので検索結果の反映もダイレクトに変わってきます。
必ずトップページから見てくれるという幻想
ホームページを見に来てくれる方はどうやって訪れているのでしょうか?
例としてハイファイブクリエイトのアクセスグラフを見てみます。
このようにトップページを入り口としてホームページに訪れたのは全体の半分以下の42%でした。
他の約6割は別のページから流入しています。それは検索キーワードによって変わってきたり、リンクを貼ってくれている先がトップページではなくブログの記事ページだったり、お気に入りにいれたページだったり色々です。
これはホームページの種類によって全然変わってくるのですが、例えばECサイトだと商品の名前で検索してくる場合がほとんどだと思うので、トップページのアクセスなどはほとんどないに等しく、下層ページの商品自体のページが入り口、となります。
「トップページから見てくれている」という幻想は捨て、どのページから見に来てもホームページをストレスなく巡回でき、目的のページ/場所へ導くことが重要です。
そういったホームページは直帰率が低いので「アクセスしたがすぐに帰る」ということが少ないです。
Enterページが必要なホームページ
では逆に、Enterページが必要なホームページはあるのか?
例えばコンテンツに年齢制限を設けたい場合。
サイトがどういったものか事前に知らせ、不快な思いをさせないよう確認をした上で見てくださいね、という配慮です。
対象となるのは、成人向け、暴力的な表現を含む、薬物使用の描写があるといったコンテンツです。
逆にこれらのコンテンツを含まない一般的なホームページであれば、わざわざEnterページを設けてクリックを多くする意味はありません。
ユーザーにストレスは与えても満足感を与えることはないでしょう。
結局は「ユーザー視点かどうか」に
そもそも、なぜホームページを作ったのでしょうか?
ユーザーに情報を届け知ってもらいたい、自社の製品をアピールしたい、申し込みをしてほしい…など、ユーザーが必要とするかしないかは別として、必ず目的があったはずです。
でも、結局最後に必要かどうかを判断するのはユーザーなのです。
であれば、
- わかりやすいように説明のページをしっかりと作ろう
- 安心してもらえるように販売者の顔が見えるページを作ろう
- 購入前の疑問を解決するよくある質問を掲載しよう
- 最新情報を届けるためニュースを書こう
- お客様とやりとりできるように、ソーシャルを活用しよう
といったようにユーザーのために必要なことがたくさん出てくると思います。
その視点で考えると、「意味のないクリックするためだけの自己満足なトップページは必要かどうか」と考えればおのずと答えは見えてきます。
ホームページは「作ったら終わり」ではなく、「ユーザーの行動に合わせて調整をしていく」ことが大事であって、それがホームページの醍醐味ですし、そのようにしているホームページはちゃんとホームページを使って売上が上がっていることでしょう。