Slack を業務に使っていると、特定のメールだけSlackに通知できると便利です。今回は届いたメールに対してフィルタリング条件を設定し、特定のメールだけをSlackに転送させる方法をご紹介します。
ちなみに、今回の設定はSlackの有料プランによるメールアドレスを取得する方法です。無料の方法は記事内のリンクを参考にしてください。
目次
任意のメールをSlackの任意チャンネルにメールを転送できる
今回の設定を行うと何ができるかというと、任意のメールをSlackの任意のチャンネルに転送できるということです。任意のメールというのは
- メール送信元
- メール送信先
- メールタイトル
- 本文に含まれる文字列
- メールサイズ
- 添付ファイルが含まれる
といったメーラー側で指定された条件のメールに対してフィルタリングします。そして、Slackの任意のチャンネルというのは、言葉の通りSlackで作成したパブリック/プライベートのチャンネルです。
これによって、条件を設定したメールをSlackに転送できるようになります。Slackの通知が使えるようになり、複数人が関係する見落としたくないメールだけを保管できるため、使い方によっては結構便利です。
では設定方法に進みましょう。
Slack で転送したいチャンネルを作成する
まだチャンネルが未作成の場合、メールを転送させるチャンネルを作成します。Slack の「チャンネルを追加する」から任意のチャンネルを作成します。
Slack でチャンネル専用メールアドレスを取得する
メールを転送させるチャンネルが決まったら、チャンネル専用のメールアドレスを取得します。Slack公式にも紹介(「チャンネルまたは DM 用メールアドレスを作成する」の方法)されているので、こちらを参考にメールアドレスを作成しましょう。
無事にチャンネル用のメールアドレスが作成されました。メールアドレスは自由に決められるのではなく、Slackによる自動生成です。
作成されたメールアドレスは次で使うためコピーか控える等しておきましょう。
メーラー側のフィルタリング設定
次に、メーラー側でのフィルタリング条件設定です。今回はGmailを使って説明しますが、基本的にフィルタリングは同じような条件で設定できると思います。Gmailのフィルタリング設定は公式のマニュアルを参考に設定します。
例として、「特定のメールアドレスから送信されたメール」&「件名(タイトル)に特定の文字列を含む」という条件を全部満たした場合に転送するというフィルタリングを設定します。
転送先のメールアドレスは先程Slackで作成したメールアドレスを設定します。Gmailの場合、転送先のメールアドレスを追加するには先に追加設定が必要なので、「転送先アドレスを追加」から流れに沿って追加しましょう。
これで設定は完了です!
メール転送の確認
最後に、メール転送が無事できるか確認します。先程設定した条件に合致するメールを送信します。追加したのはメールアドレス送信元と件名でした。条件を満たすようメールを送信後、メーラー側(例はGmail)で受信しました。このメールがSlackに転送されていれば成功です。
ほぼ同じタイミングでSlackの通知があり、設定したチャンネルにメールが転送されました。これで無事に転送完了です!
無料アカウントで転送する方法
「Slackの有料契約ではなく、無料アカウントを利用している」
そういった場合で今回の方法を利用できない場合は、Slack公式にかかれている以下の方法で転送が可能です。
- アドオンを利用して転送する
- Slack for Gmail を利用する(Google Workspace)
- Slack for Outlook を利用する
- Slackbot 転送先メールアドレスを設定する
アドオンを利用する場合は特定のチャンネルに設定できるようですが、Slackbot を利用する場合はチャンネルは転送先に設定できずSlackbot宛となります。
通知を逃したくない重要なメールはSlackに通知して見逃しを防ぐ
以上、メールをSlackの任意のチャンネルに転送設定する方法でした。
メールに限らず、IFTTTやZapierのようにアプリやサービスを連携すれば色々な条件でSlackに通知させることができます。例えば複数人で運営するプロジェクトにおいて、エゴサーチの内容をプロジェクトのチャンネルに通知し、関係者全員に共有するとともにフィードバックと改良のために活用するといったことが考えられます。
あるいは、管理しているウェブサイトがダウンしたら通知をさせることで、すぐに変化に気がつくことができます。
このように、色々な活用の仕方がありそうです。いいアイデアがあればぜひコメント欄からお知らせください!
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