問い合わせフォーム送信後の自動返信メール等のWordPressから送られるメールを、サーバーのメールサーバーを使わずに、SendGridを使って送信することができます。
設定自体は簡単で、SendGridの用意されるAPIキーを作成して設定する形になりますが、メール内にかかれているURLがSendGridのURLに書き換わってしまいます。
通常は「Click Tracking機能」を無効化すればURLはSendGridのものに置き換わらないはずですが、機能を無効にしてもURLがSendGridのものに置き換わってしまったケースがあり、解消した方法を記します。
目次
SendGrid の Click Tracking機能とは
SendGridはクラウド型のメール配信サービスです。同社が提供するClick Tracking機能とは、送信されたメール内のリンクが受信者によってどれだけクリックされたかを計測する機能です。この機能のお陰で、マーケティング担当者は送信されたメール内のURLがどのくらい効果があったのかパフォーマンスを分析することができるんです。
公式サイトのこのページが図解入りでわかりやすいですね。
Click Tracking機能が有効な場合は、メール送信時に、本文内のURLをSendGridが検知可能なURLに置き換えます。受信者が本文中のリンクをクリックすると、Clickイベントとして検知され、アクセスした時間やURLなどと合わせて記録します。
SendGridはどうやって開封やクリックを検知している?その仕組みをご紹介します! | SendGridブログ
Click Tracking機能を無効化してもURLが置き換わってしまう
Click Tracking機能が有効化されていると、URLがSendGridの独自のURLで置き換わります。
ただこうすると無駄に長いURLになりますし、問い合わせの返信メール内にあるURLがこのような感じになるのは避けたいというご要望も多く、そのためにはClick Tracking機能を無効化する必要があります。
本来はこれでURLは元の正常なURLに戻るのですが、どうしても無効化してもURLが変わらずSendGridのURLになってしまう、というケースがありました。
APIキーを新たに作成して再設定する
Click Tracking機能を無効にしているにも関わらず、メール内のURLがSendgridのURLに置き換わってしまう場合、APIキーを新たに作成してClick Tracking機能を無効化したところ、無事URLは元のURLとなり解消しました。
原因は不明ですがこれで解消したことを考えると、どうやらAPIキーを作成するアカウントに影響する可能性があるようです。SendGridの提供するTeammatesアカウントの場合はそのTeammatesアカウントで作成したAPIキーを利用することでURLが置き換わらないで済むという可能性です。
APIキー作成時の権限設定は適切に
SendGridでAPIキーを作成する際に、権限が制限されすぎていると今回のように正しく設定を行えない可能性があります。APIキー作成時にはAPIキーやClick Trackingの設定は権限を有りにするか、設定時にはフルアクセスにしておくことで回避できます。
API設定後はアカウント削除しても問題なし
付与されたTeammatesアカウントから作成したAPIキーで設定したところ、問題なくURLは置き換わらずClick Tracking機能は正しく無効化されているのが確認できました。
一方、このTeammatesアカウントが削除された場合、このアカウントで作成されたAPIキーは正しく動作するのでしょうか?
検証したところ、該当のアカウントがなくなったとしても、既に設定済みのAPIキーには影響はなく、メール送信は問題なく行なえました。よって、APIキー設定時のみアカウント付与される場合でも問題有りません。
メール内のリンクURLは正しく設定することで無効化可能
以上、SendGridのURLの置き換えが治らない場合の対処法でした。かなりニッチな内容かと思いますが、誰かの参考になれば幸いです。
SendGrid はメール送信に特化したサービスで、安定したメール送信サーバーと豊富な機能を無料から利用することができ、用途に応じたプランも用意されています。
別途メール送信のためだけにメールサーバーを用意しなくてはならない、レンタルサーバーを利用しているが顧客に届くメールが迷惑メールになってしまうといった場合に有効な方法なので、メール送信に困っていたら検討をお勧めします。
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