MAMP の更新でパスワードを設定しているときに変更しないといけない箇所

MAMPはローカルに構築する開発環境です。Windows, mac両方で無料で使えます。数クリックでするだけでかんたんに構築できるため、今でも更新され続けているソフトウェアです。

MAMP無料版を利用していると、新しい PHPバージョンを利用したいタイミング等で更新の必要性がでてきます。MAMP の更新方法はさほど難しくないのですが、データベースのパスワードを設定している場合は複数ファイルのパスワードを手動で設定する必要があり、そこが若干手間です。

今回は MAMP でパスワードを設定している場合、MAMP を更新した際に必要となるパスワードの設定方法をご紹介します。

MAMP はパスワードを設定しなくても使える

そもそもですが、MAMP はパスワードを設定しなくても使えます。インストール後は初期パスワードは root になっているので、特に変更していなければ MAMP を更新してもそのまま使えます。

一方、安全面を考えたり初期状態のパスワードのままが気持ち悪く変更したいという場合は変更していると思います（私もその一人）。その場合は MAMP の更新によりパスワード設定箇所は基本的にリセットされているため、更新後に必要ファイルに対して今まで使っていたパスワードを再設定する必要があります。

安全面のために設定していたとしても、設定ファイルにパスワードは平文で保存されているため見ればバレますし、定期的に MAMP を更新する利便性を考えると、パスワードを設定しない方が手間がかからずいいという人もいると思います。（それでも私はパスワードを設定しておきますが）

パスワードを設定していて、再設定しなければいけない各種ファイルを設定していない場合や、パスワードが間違っている場合は以下のエラーメッセージが表示されます。

1045 - Access denied for user 'root'@'localhost' (using password: YES)

MAMP を更新した後に、もともと設定していたパスワードを確認したい場合は、以下の設定ファイルを確認します。MAMP を更新すると今まで使っていた MAMP は新しいディレクトリにリネームされています。

/Applications/古いMAMPのディレクトリ/bin/phpMyAdmin5/config.inc.php

このファイル内に設定されているパスワードが確認できます。ちなみに6系の MAMP だと40行目に記載されていました。

$cfg['Servers'][$i]['password'] = '設定されているパスワード'; // MySQL password (only needed

本題です。MAMP を新しいバージョンに更新後、パスワードを設定していた場合は以下をそれぞれ新しいパスワードに設定する必要があります。

mac のターミナルを開き、以下を入力します。（パスを変更している場合は環境に合わせて変更してください）

/Applications/MAMP/Library/bin/mysqladmin -u root -p password

これにより、現在のパスワードが聞かれるため、先程の設定されているパスワードを設定します。確認も含めると2回パスワードを入力します。

※パスワードを変更しない場合はこの作業は不要かも？（未確認）

以下の各ファイルをテキストエディタで開き、パスワード箇所を設定したパスワードで上書きして保存します。password もしくは -p と記載している箇所がパスワード設定部分です。

注意したいのは -p のあとは余白やブランクはいれずに続けてパスワードを設定します。

例: パスワードが1234の場合

-p1234

全てパスワードを設定できたら、MAMP を停止、起動して再起動させます。以下のアクション等を確認します。

おそらくこれでうまくいくかと思います。もし、エラーが発生した場合はエラーメッセージをもとに解決ヒントを探しましょう。