先日、OpenAI が提供する ChatGPT に可能性をさらに広げる新機能が追加されました。その一つが「プラグイン機能」です。
このプラグイン機能を使うことで、ChatGPT に新たなスキルを追加することが可能になりました。今回はプラグインの中でも「Webpilot プラグイン」を使ってみたところ、YouTube 動画の内容を取得してどんな動画なのか概要をまとめてくれ、便利な方法だと感じましたのでご紹介します。
目次
ChatGPT に新たに追加されたプラグイン機能
ChatGPT はプラグイン機能を3月に公開し、Web Browsing 機能とともに、日本では5月に入って順次有料ユーザーから利用できるようになりました。
プラグイン機能は、ChatGPT に新たなスキルを追加するための機能です。これにより、ChatGPT はさまざまなデータソースやサービスと連携し、より多くの複雑な情報を提供してくれるようになりました。
一例として、以下のタスクをプラグインで実施できます。
- 天気予報プラグインを使って特定の場所の現在の天気情報を調べる
- ウェブサイトのパフォーマンス、アクセシビリティ、SEOなど、サイトに関する重要な指標を提供
- 食べログを使って飲食店を探す
全ては調査していませんが、ChatGPT に聞いてみたところ他にも以下のようなプラグインがあるようです。
- Currency Converter: リアルタイムのレートに基づいて通貨を計算します。
- Abridged Due Diligence: 最新のSEC filingsを検索し、より深い分析にリンクします。
- ChatSpot: マーケティング/セールスデータ、ドメイン情報、企業研究、検索語句の研究にアクセスします。
- UK Latest News: BBC News、Sky News、The Independentなど、主要なイギリスのニュースチャンネルから最新のニュースを取得します。
- Xpapers: Arxivの実際の科学的研究を検索します。要約と引用を見て、公開PDFのURLを呼び出します。
- BuyWisely: オーストラリアの数千のオンラインショップから最新のオファーを比較し、発見します。
- ImageSearch: Unsplashの画像を検索して表示します。
- Statis Fund Finance: 株式の分析用の金融データツール。コースノードを呼び出し、スライディング平均、RSIなどを分析できます。
- Podcast search: podcastindex.orgからポッドキャストを探索します。これはオーディオコンテンツの分散型発見のためのプラットフォームです。
情報を取得する Webpilot プラグイン
ChatGPT の プラグインである Webpilot プラグインは、Web上の情報を取得するためのツールです。このプラグインを使えば、ChatGPT は Web 上の情報を検索し、その内容を読み取ることができます。
そしてその中でも特に便利な機能が YouTube 動画の内容を取得する機能です。これにより、ChatGPT は YouTube 動画のリンクを読み込み、その動画の内容を把握することが可能になります。
YouTube動画の内容を取得し、動画の概要を知ることができる
Webpilot プラグインを使ってYouTube動画の内容を取得する方法はとても簡単です。
まず、ChatGPT プラグインから Webpilot プラグインを探し、有効化します。そして、GPT4 で Webpilot プラグインを有効にした状態にします。
次に、情報を取得したい YouTube 動画のリンクを含めて ChatGPT に聞きます。すると、Webpilotプラグインがそのリンクを読み込み、動画の内容を解析します。動画を閲覧せずにどんな動画なのか知りたいときは「以下の動画を要約してください。(Youtube 動画 URL)」とすることで、おおまかな動画の内容を説明してくれます。
動画によって詳しく説明してくれるときと、タイトルから想像するときと色々なケースがありました。バラツキがあるにせよ、これは便利!
Webpilot プラグインの仕組み
どんな仕組みか ChatGPT に聞いてみました。
以下のような手順で Webpilot プラグインは ChatGPT 経由で YouTube 動画の内容を把握しているとのこと。
- リンクの解析: まず、ユーザーから提供されたYouTube動画のリンクを解析します。これにより、動画のIDや他の関連情報が取得されます。
- 動画情報の取得: 次に、動画のIDを用いてYouTubeのAPIにリクエストを送ります。これにより、動画のタイトル、説明、投稿者、視聴回数、いいね数、コメントなどのメタデータが取得されます。
- 字幕の取得: さらに、もし動画に字幕が含まれていれば、それも取得します。字幕は動画の内容を理解するのに重要な情報源です。
- 内容の解析: 取得したメタデータと字幕を元に、ChatGPTは動画の内容を理解します。具体的には、ChatGPTは自身の大規模な言語モデルを用いて、これらの情報を解析し、動画の主な内容や重要なポイントを把握します。
字幕情報がキーになりそうですね。確かにいくつか見てみたところ、字幕が登録されている動画の方が、詳細の説明をしてくれた傾向にありました。
すべての動画を解析できるわけではない
ただし、Webpilot で Youtube 動画を解析するには一部制限があります。例えば、動画の音声や映像を直接解析することはできませんし、動画に字幕がない場合や字幕が不正確な場合は、動画の内容を完全に理解することが難しい可能性もあります。
とはいえ、Webpilot プラグインを利用すれば、大量の YouTube 動画の情報を効率的に取得し、解析することが可能となります。動画をいちいち観るには時間がかかるため、動画の要約だけで済むことも多いでしょうし、要約を見て動画の内容を観てみたいと思えば動画にアクセスすればいいので、効率的な情報収集となります。
ChatGPT のプラグイン機能に期待
Webpilot プラグインを使用することで、YouTube 動画の内容を簡単に取得することができるというご紹介でした。動画の内容を要約したい場合や、特定の情報をすばやく取得したい場合などに、役立ちますね。
まだプラグイン機能は公開されたばかりで、さまざまなタスクをより効率的に、より便利にこなすための新たなプラグインがこれから追加されていくでしょう。これからも ChatGPT のプラグイン機能に期待大です!
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