前回は画像生成ジェネレータの DALL-E 2 や言語生成の GPT-3 をご紹介しました。今回は、判断に悩む問題や懸念事項を自分の代わりに誰かが解決策を提示してくれたら……という状況を助けてくれる AI ツールをご紹介します。
参考: 画像生成ジェネレータのDALL-E 2, 言語生成のGPT-3 を試してみた
目次
Rationale は長所と短所をリストアップしてくれる
今回ご紹介するツールは Rationale という、直面している課題を入力すると、AI がいい点悪い点を上げてくれたり、SWOT 分析をしてくれたりする便利なアプリケーションです。
人はどうしても直感や経験が元になって判断を下す場面もしばしばありますが、Rationale はデータに基づいた論理的な分析に基づいて意思決定を行うように設計されています。
Rationale を利用することで、AIを使用して合理的にデータを分析し予測を行うこと、および人間の感情が入り込まず意思決定プロセスを最適化することができ、難しい問題の意思決定に役立ちます。
Rationale を使うには各種アカウント連携するだけ
無料で利用でき、規約やプライバシーポリシーに同意した上で各種アカウントを連携します。
- Microsoft
- Github
- Apple
- Yahoo
- メールアドレスで登録
複数のアカウントや方法が用意されているので、自分にあった形で登録します。
解決したい課題を入力すると10秒後に分析結果が提示される
使い方は至って簡単で、解決したい課題をテキストで入力します。日本語で問題有りません。
ほどなくして、長所短所が表示されました。
さらに SWOT 分析も作成してくれる
内部環境と外部環境にわけてそれぞれの強み弱みを分析する SWOT 分析も一瞬で作成してくれます。先程と同じ例で作成してみます。
細かい分析を10秒程度でやってくれて、意思決定のプロセスに貢献してくれそうでいいですね!資料作成にも使えるかと思います。
他にも、「マルチオプション」という複数の選択肢を提示し、それぞれの選択肢において、いい点悪い点を書き出してくれる機能もあります。
さらに、プロフィールを作ることで、置かれた状況に応じたより精度の高い提案ができるようになるようです。
AI を使いこなして効率を上げる
現時点ではまだこのようなツールは一般的ではありませんが、今後このようなツールが現れては消えて使いやすいものが残り、次第に iOS の純正アプリで提供されたり、Google の検索結果の補足で展開されたりなど、使いやすい形で提供されるようになるんでしょうね。
将来的そのようなタイミングにおいて、AI のアルゴリズムを理解して使いこなせるようになって、様々な作業の効率を上げたいと思います。資料作成とか人間がやらなくなるのは案外早い段階で訪れるかも知れません。
今回ご紹介のツール: Rationale
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