以前 クラウドソーシングにたまにいる依頼したくないこんな人 という記事を書きました。今回は受注側の視点で、これからクラウドソーシングで仕事をやってみようと思っている人、クラウドソーシングで仕事が思うように得られないという人向けに、多くはないですが過去いくつか発注をしてきた側の立場から「ここは最低限押さえておいてほしい」というポイントをご紹介します。
といっても、特別な技術や情報ではありません。クラウドソーシングに限らず当たり前のことだったりするのですが、仕事を応募すると当たり前のことができていない方からご連絡をいただくことがあります。「募集ページを読まずに応募してるな」「仕事する気があるのかな?」と思うこともあり、それなら応募しないほうがマシなんですが、なぜかそういった応募が少なくないんです。
発注側の立場になって考えるとそう難しくなく、当たり前のことだったりします。発注側はここを見ているというのをいくつかご紹介します。
発注者の意図をくんでいるか
仕事募集ページに依頼内容や要件が書いてあります。普通はここを見て「この仕事に応募しよう」と思って応募するのですが、なぜか依頼内容や要件はあまり読まずに応募してしまうケース。発注側はこの依頼で何を解決したいのか、何を重要視しているのかを読み取り、最初の応募メッセージに書くと返信を貰える可能性が高いです。
希望納期が示されていたら可能かどうか、仕事内容に対してもう少し納期が必要なのか、こちらから提示しましょう。仕事依頼ページからだと納期がつかめない場合、そのことを正直に伝え、「おおよその納期を作成しますので、○○と○○についてご説明お願いします」といったように概算納期作成に必要な要件を伝えます。この時点ではまだ漏れている要求が高確率であるため、現時点の概算で構いませんし、そのことも伝えておきましょう。
求めているのは、素早く作業に取り掛かってくれる人よりも、ある程度の見通しを立ててくれる人です。かつ、「おそらくこの機能も入ってくると思いますがその場合は納期も工数も変更になります」「その場合はこの要件も必須ですか?」など提案・提示してくれると「この人はよく考えてくれる」と思ってもらえ、双方よりスムーズに気持ちよく仕事が進められます。
コピペのメッセージはバレる
全文コピペはすぐわかります。絶対にやめましょう。
初回メッセージは大切です。相手への気遣いと最低限のマナーを意識するだけで、返信される可能性が上がります。自己紹介や今までの実績(仕事に関係あるのがベター)、応募内容に対してどんな対応、提案ができるのか、といったようなことは初回メッセージで記載しましょう。
自己紹介や実績等、ある程度コピペになる部分はあるので、それは問題ありません。ただ、案件に全然関係のない実績を提示されても「この人は今回の分野ではプロフェッショナルではない」という判断をされる場合があるため、案件に近い実績を送って今回の仕事に対応できることを伝えます。
「まずは一度送ってから返信があれば送ればいい」というのは、応募数が少なく応募者側が有利な状況であればそれでもいいかもしれません。しかし、応募者が多いと思われる良案件では数ある応募者の中から選んでもらう必要があるため、相手が何を求めているのかを考え、要求に対して対応できるか、難しそうな要求があれば代替案を提示したり、「あると嬉しい」程度の要求であれば思い切って切り捨てる提案ができるか、そういったメッセージを送ることで、コミュニーケーションが始まります。
適切な評価がされているか
「他の人と仕事をしたときどうだったのか」というのが現れる評価は、必ず見られるポイントです。良いコメントも悪いコメントも目を通されます。いい評価が並んでいれば一安心ではありますが、クラウドソーシングのシステム上双方を評価し合うため、あまり低い評価が付きにくい、というのがあります。実際は可もなく不可もなくの状態だったとしても、低評価をつけることで相手も低評価をつけ返す可能性があるためです。
また、あまり満足しなかった結果だった場合、「評価をしない」という方法で評価をすることもありますし、実際にそういう人がいます。たくさん仕事をこなしていても、無評価の仕事ばかりでは意味がありません。
クライアントさんの総合評価がたとえ★5であっても、評価が付けられていない契約が多い場合、あまり良いクライアントさんではないだろうと、私は判断します。
コミニケーションの評価について – みんなのお仕事相談所 [ID:9478]
低評価を付けることによって、報復評価を付けられることを避けるために、あえて評価を付けないこともあるだろうからです。
締結後に出てくる問題や追加される課題など、想定通り進まないことがほとんどなので、問題が起こるのを防ぐのではなく、起こったあとに適切に対処して、双方気持ちよく終わって適切に評価しあえるのが理想ですね。(毎回そんな案件ばかりだといいんですが)
自身の説明文やプロフィールは信頼できるか
評価と同様、発注者側は気になった応募者のプロフィールは確実に見ます。安心して任せられるプロフィールページになっているか客観的に見てみましょう。
- アイコンが未設定、何かわからないアイコン
- 自己紹介に何も書いていない、内容が薄い
- どんなことをやってきたか、やっているかが書いていない
- 持っているスキルがわからない
- ポートフォリオが登録されていない
- 本人確認等のクラウドソーシングの各種認証がされていない
上記なような状態になっていませんか?一つでも当てはまったら修正しておきましょう。自分が満足する内容ではなく、相手から見て安心して仕事が依頼できる、信頼できる状態になっているかが重要です。
「どんな内容にすればいいのかわからない……。」という場合は以下を参考にしてください。
受注率がアップするプロフィールの書き方 | クラウドソーシング「ランサーズ」
相手の立場になって考える
以上、これからクラウドソーシングで受注を目指す人が気をつけるポイントを紹介しました。相手の立場になって考えられているか?ということに尽きると思います。
なぜこの記事を書こうかと思ったかというと、今はそう多くないですが、今まで私もクラウドソーシングを利用して仕事を発注する立場として、色々な応募者を見てきて「もっとこうだったらいいのに」と感じることがありました。いくら技術があっても、相手のことが考えられない、意図が伝わらない、という人とは継続的に仕事が難しいですよね。でもこれは非常にもったいないと思います。
副業の流れやコロナによりクラウドソーシングで仕事をする人が増えています。なかなか仕事が得られない……という場合は参考になれば幸いです。
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