先日開催されたWordCamp東京に参加してきました。今年は2日間の開催でしたが、1日目のスピーカーのお話が聞けるセッションデイへ。
最初に参加したときからたぶん5,6年経過していますが、年々規模と内容が充実している!と強く感じたWordCampでした。
特にここ数年は若い方やデザイナー周りの方が増え、賑やかになった感じがあります。
記憶に残ったセッションを残しておきます。
目次
WP REST APIというこれからの新しいWordPressサイト構築の方法
https://2016.tokyo.wordcamp.org/session/moving-forward-with-wordpress-40min/
英語でのセッションだったので同時通訳スピーカーをつけながら聞きました。同時通訳聞きながらというのもなかなかない体験でした。
WordPressは今後、パブリッシングのプラットフォームにもなってくるし、実際そうなっているサイトがある。それはWP REST APIを利用することにより、そのような管理が可能になると。
WP REST APIに関して詳しく解説しているサイトがたくさんあるのでそちらを見て欲しいのですが、ざっくりいうとWordPressで登録した情報やデータを外部サイトから簡単に呼び出すことができるようになるということらしいです。
一例として、下記サイト
このサイトはWP REST APIを利用してページ作成を行っていて、フロントエンドはデータを引っ張ってきているだけなので非常に快適に早く表示することができていると。
これもWP REST APIだそうです。
海外の事例を知ることができ、非常にためになったセッションでした。
WordPressで夢を叶えたかん吉さんのセッション
https://2016.tokyo.wordcamp.org/session/wordpress-for-dream-come-true-40min/
「わかったブログ」を運営されている有名なブロガー、かん吉さんのセッションでした。
よくネットで検索しているとよくこのブログに行き着いていたので、とてもよくお世話になりました。
WordCampの数日前に足を怪我されたかん吉さんでしたが、座りながらご自身の今までやられてきたことをお話されました。
いまでは有名ブロガーかん吉さんですが、たくさんの失敗と検証をやってきて今があるんだなと、最前列で興味深く聞かせていただきました。
2012年まではMovable Typeをつかっていたということはちょっと驚きました。まだWordPressを使いだして4年くらい。最初に作って独自テーマはindex.phpに条件分岐で全ての記述を書いていたみたいです(!)
ディレクター必見のロフトワーク流ディレクション術
https://2016.tokyo.wordcamp.org/session/direction-way-to-eliminate-the-risk-40min/
一番期待していたセッション、ウェブ制作のロフトワークさんがどのように案件を進めているのかという事例の紹介でした。
時間が限られているためかなり早足の説明でしたが、WordCampでは数少ないディレクター向けセッションでしたし、ロフトワークの3人のテクニカルディレクターによるWordPress案件のリスクとその潰し方のお話で、参考になるポイントがいくつもあるセッションでした。
要件定義の詰め方、スケジュールの落とし込み、ワイヤーフレームの作成とデザイナーへの説明など。
特に、可能な限りパーツ化し複数テンプレートで運用していく部分や、URL構造(投稿名/投稿スラッグ/パーマリンク設定)のチェック体制、カスタムフィールド設計などなど、図や画像を多用したスライドでわかりやすく終始目から鱗が落ちっぱなしでした。
モバイル時代の表示高速化の重要性
https://2016.tokyo.wordcamp.org/session/acceleration-on-rwd-40min/
最後のセッションは皆がスマートフォンを持ってウェブサイトにアクセスするようになったここ数年でどんどん表示高速化が重要になってきている、という話しでした。
世界の基準では表示完了までの時間が2秒以内が基準らしいです。(DOM完了時)
日本の場合、一番高速なのがヨドバシカメラで「2秒弱」らしいです。。。
ちなみにアメリカはAppleが0.8秒。速いですね・・・
統計では、「Webサイトに期待するもの」として「コンテンツの更新」よりも「表示速度の方が重要」という統計があるようです。
また、表示速度が6秒から3秒に変化した事例ではPV数が2倍に変化したとも。そして直帰率は60%→34%(!)へ改善されたようです。
一番驚きだったのが、1ページあたりの容量が200KBを超えたらLTE(携帯の通信)では物理的に3秒以内の配信はできない!ということでした。
CSSやJS、テキストだけで200KBを超えそうなのに、画像を数枚読み込んだら一気に超えてしまいますよね・・・
※最新のjQuery(jquery-3.1.0.min.js)だけで86KBもあります
主な遅延の原因はGoogleアナリティクス、広告配信、効果測定、SNS関係とのことでした。
我々ウェブ制作に携わる人間はただデザインして好き勝手に作るのではなく、ユーザーが快適にページ閲覧するためにクライアントに提案していかないといけないわけです。
という、非常に有意義なイベントに参加させていただきました。
他にも聞きたいセッションがありましたが、同時刻開催のため泣く泣く見られないというのもあり・・・
WordPress.tvを除くと早速ひとつ動画が上がってました。仕事が早い!
WordCamp、来年も楽しみです。